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2013年8月23日金曜日

第二回リケーブル(Shure SE215用、10Pro)

第二回リケーブル(Shure SE215用、10Pro)です

前回作成した試作(失敗作)を分解し、今回の材料の一部にしています

使用した線材はオヤイデ電気さんで購入しました
4N銀線0.5φとモガミ2514の銅の撚り線です
前回の反省を活かして銀の本数を減らしました
また、GND側の素材の影響を見ることもできて面白いと思って選びました

最後のコネクタの部分以外はShure用も10Pro用も同じです




4Nの銀線は透明もしくは青の被覆がついています
しかし、このままではタッチノイズが発生してしまうと思い、全ての部分を1.5φのビニールチューブに通しました
こうすることタッチノイズを軽減し、同時に取り回しも良くなるのではないかと思ってやってみました
実際に通すのにかなり時間がかかったのであまりおすすめはしません
しかし、それなりの効果はあったかと思います

使用した道具は
半田鏝40W、テスター、ラジオペンチ2本、ニッパー(ストリッパーがあればあったほうが楽)
アロンアルファ、熱収縮チューブ
です

3.5φのプラグはオヤイデ電気さんで販売している
アンフェノール製3.5mmSTミニプラグ
です
MMCXのコネクタは千石電商さんで販売しているMMCX-P-174A 2401です
圧着タイプのものを購入したほうがいいです
本店2F上がってすぐ右に売ってました
あとで分かったことですが、精度がイマイチなようで、前回購入分とあわせて4つ中2つが接触不良を起こすことがあるような状態です
使用する分より多めに購入しておくことをおすすめします

10Pro用のピンは同じく千石電商さんで購入しました
CRIP PIN-HDM
Dサブコネクタ圧着用 ピン(細)オス
一つで5ピンあるので十分です
2520-1×2
信号伝達コネクタ 小型タイプ(黒)1×2
2mmピッチでちょうどです
これは2つ必要です

どちらも本店1Fにありました


それでは制作過程です




プラグの先端を上にした時に右側がR、左側がLの接点となります
また、プラグの上段がL、中段がR、下段がGNDとなります


LRのハンダ付けが完了したらGNDの2本をハンダ付けします
どうもうまくはんだが乗らないのでかしめた後にはんだをしました

次にキャップを線に通します
太い場合は上のように分解でき、左の部分は柔らかいので広げて通してやります


ネジを回す要領キャップを取り付けて完成です
細くて動いてしまう場合は熱収縮チューブをしてみてください



ケーブルを四つ編みにし、分岐点で熱収縮チューブをします



ここから
Shure用と10Pro用に分かれます
Shure用の関係の写真を撮り忘れてしまいました…ごめんなさい

Shure
MMCXのコネクタ本体と細いピンが入っているので
まずピンの中に信号線を差し込んだ後にハンダ付けします
GNDはどこにハンダ付けしても大丈夫です
両方のハンダがついてら、ピンを本体の奥まで差し込みます
差しこんだ後は隙間を埋めるようにアロンアルファで固定してください
こうしないとすぐに抜けてしまいます

完全に乾いたら最後に熱収縮チューブで覆ってやってください


10Pro
ピンの下側のU字の部分にケーブルをはさみ、固定します
うまく安定しない時はハンダ付けします
次に信号伝達用コネクタに通します

ここで一旦10Proに接続します
おそらくピンの長さが余るので丁度になるようにコネクタをイヤホン側に合わせます
その状態でコネクタとピンをアロンアルファで固定します
乾いた後にそのまま取り外して熱収縮チューブで覆えば完成です


これで2本完成です
しかし見て分かる通りかなり太いです
Shureの純正ケーブルが直径3mm、ヘッドホン用でも4mmですが
これは5~8mmと倍程度太いです
四つ編みにせずにナイロンスリーブに入れればもう少し細くできるとは思います

タッチノイズも気にならない程度になり、取り回しも格段に向上しました
銀線も撚り線を使用すればかなり細くすることも可能だと思います

肝心の音質面です

前回と比較すると(直接比較はできないので感覚です)
多少うるさく感じるようなことは減ったように思います
しかし、銀線特有の響きや高音域の伸びは特に変わったと感じることもありませんでした

10Proに関しては友人からの借り物なので、純正での音との比較はできませんが綺麗に鳴ってくれていると思います

SE215はずっと聞いてきた音なのでかなりの変化に驚いています
前回と同じ感想を書いておきます


SE215はダイナミック型なのでもともと低音を得意としています
しかし、リケーブルをすると今まで全く聞こえなかった高音域が綺麗に聞こえてきます
驚くべき違いがありました
また、音場が広がるように感じました
その代わり、低音がかなり減ってしまいました(そうは言っても一般的なBA型の物と同等程度には出ています)
また、少々全体的にうるさい、騒がしいような印象も感じました
これは好みで変わると思います

ヘッドホンのHFI-580と比較すると、
音場の広さは少し狭い
音像が捉えずらい
低音が圧倒的に足りていない
分解能が足りていない
などの微妙な部分もありますが、一方で
高音域の女性ボーカルの伸びや残響
歌が前に出て聞こえてくる
と言った点はヘッドホンよりもいいと思いました

以上の感想は全てPCからHUD-miniを経由して聞いたものです

かかった費用は1本当り4000円程度です
太さの問題を除けばかなり手頃な価格で銀線の音を聞くことができます
工夫次第でいろいろと面白い音が聞けそうです

次回はHFI-580 Modの作成です


第一回リケーブル作成(試作)

第二回リケーブル(Shure SE215用、10Pro)

HFI-580 Mod 改造

Dock to USBコネクタ 自作




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