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2015年6月25日木曜日

Audio-technica CKR-10 MMCX化とリケーブル作成

タイトルの通りですが今回はCKR-10をMMCX化してみました。
というのも、光沢のあるカバー部分が外せることがわかり、中を見たらかなり余裕がありそうで、MMCXコネクタを搭載できそうだったからです。

多少難航した部分もありましたが、最終的にはMMCX化及びリケーブルによる音質の改善もできました。
もう少しまともな工具等があれば楽だったかもしれません。また、検索した限りではMMCX化に挑戦した方も見つけることができず、いきあたりばったりでの作成となったため、いろいろと苦労はしました。
なぜメーカー側はリケーブル対応の形で販売しなかったのかとても謎です・・・

さて、まずは本体側の改造です。



カバーは金属のハウジング側に隙間を開け、その後上方向に引き抜けば外すことができます。しかし、ボンドのようなもでの固定されているため少し固いかもしれません。

続いては上の写真で指で持っている部分を切り落とし、くりぬいて穴を拡張します。


MMCXのメスコネクタは適当に押し込み、アロンアルファで固定しました。
また、ドライバは左右それぞれ2つずつ搭載されているので、計四本をしっかりとコネクタにハンダ付けします。茶色の線がGND、赤、緑がそれぞれ右左の信号線です。(最初はこれを適当にやったため、1ドライバずつしか駆動せず、おかしな音になってしまいました。)使用されている線がなかなか厄介で、エナメルで被覆がされている上、補強用の糸も巻いてあるのでそれをほどいてから、線を切らないように丁寧に被覆を剥がします。
紙やすり1000番を使って丁寧に作業してやっとうまくいきました。


どうにか結線できました。
ただ、これではカバーが閉じなくなってしまったので、カバーを削ってなんとなく収まるように加工しました。


ドライバ部分はこんなかんじになります。

続いてはリケーブルです。
ドライバ側の動作検証ように余り物で作ったケーブルが思いの外いい音だったため、同じものを十分な長さで購入しなおして作成しました。

線材は4N純銀撚り線、GNDがジュンフロン銀メッキの単線です。
既成品の視聴も行いましたが、銅線のみのものはやはり好みでなく、銀線のものでは今度は解像度や高音はいいものの低音が不足気味になります。
その辺りの上手いバランスがとれた組み合わせが今回のものになります。
コネクタ類は千石電商で購入したものになります。


iPhoneのケースのイヤホンジャックの穴が小さいため、今回のプラグを選択しました。
編み方は4本でのヘンプ編み、スミチューブをかけ、コネクタ部はアロンアルファとホットボンドをしっかりと使い、固定します。


これで完成です。(リケーブル作成だけで二時間以上かかりました・・・)

もしこれを見て加工しようという方がいたら、スペース的には余裕があるので、おおちゃくせずにやっていけば問題なくできるはずです。リケーブルはしたほうがケーブルの自由度も広がりますし、純正のタッチノイズの多い長いケーブルを使わずにも済みます。
CKR-10の良くも悪くも特徴であった変わった音場は銀線を含めたケーブルにすることで、より自然になります。
今回は銅の単線も使用しているため、低音も残したままでバランスの良い音が出るようなケーブルになりました。
満足度が高い結果となりましたが、先例がネット上になかったため、成功するまではドキドキでした。
ついでにリケーブルしたことによってShure掛けをすることも可能になります。
やる価値は十分にあると言えそうです。

ただ、実際に行う際はあくまで自己責任でお願いします。

1 件のコメント:

  1. 初めまして。
    最近ケーブル断線のジャンクのckr9ltdを入手しまして、プラグ交換か
    MMCX化のどちらかで検索、検討してましたが、こちらを拝見してmmcx化にしました!
    参考になる記事ありがとうございました。

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