イーサリアムが20万円をこえる相場になって、マイニングを3年ぶりくらいに再開してみたので備忘録。
RTX3000番台やRX6000番台が登場するなか、相変わらずGTX1080TiやRX580 8GB版でもある程度以上の採算が見込めるほど相場が高騰してる様子。
秋葉原でも新品はGTX1650以上完売、オークションでは1080Tiが6万円、RX580が3万円前後の高値で取引されている状況。
今回は手持ちのRTX2080,GTX1660Super,GTX1080(後日追加)の3枚でのマイニングをしてみる。
1060 6GB版と2060 Superも追加
準備編
①マイニングのスタイルを選ぶ
掘る仮想通貨を自分で決めてプールでのマイニングを行うか、NicehashやMinergateなどの相場に応じて自動的にマイニングする通貨を選択してくれるソフトを利用する2つのパターンがある。
今回は後述する理由によりEthereumのみを通常のプールマイニングで獲得する方法で進める。
②使用するマイニングソフト
Ethereumは超有名通貨なのでマイニングソフトも多数リリースされている。
ソフトによってハッシュレートに差がある場合もあるようだが試した限りでは誤差程度のため、手数料の少ないソフトを選択した。
今回は、eth, ethashアルゴリズムのマイニング手数料が0.65%と比較的低いGminerを使用している。
③利用するプールの選択
プールも同様に多数あるが、日本でマイニングする際に最も注意すべき点はプールのサーバーまでのPing(応答速度)が100ms以下であるかという点だと思う。
Pingが200を超えた場合にはおよそ1割程度がRejectされてしまいその分の報酬が支払われなない。
Pingは他の要素よりも影響が大きいため、最優先に検討すべき事項だ。
もちろんプール全体のハッシュレートがある程度大きいことや、支払い頻度や最低支払額、手数料等も考慮する必要がある。
多少手数料が高くとも、アジアサーバーが用意されているマイニングプールのなかから選ぶことが重要だ。
なお、NicehashでEthereumを掘ろうとしたものの、東京、香港サーバーを選択したにもかかわらず150ms程度のPingとなってしまいRejectされている様子が確認できたため、今回は使用しなかった。
これらの条件から、今回は2minersを利用した。
0.05ETHに到達するごとに、指定したウォレットへETHが送金される仕組みで、利用手数料は1%となっている。
1ETH20万円の相場では約5,000円分貯まるごとに送金されることになる。
また、成果の送金手数料はこちら負担ではないため、非常に利用しやすいプールとなっている。
④マイニングの成果を送金するウォレットの作成
ETHのウォレットというとMyEtherWalletなどが代表的だが、今回は日本円として最も簡単に出金できる方法を選択する。
Coincheckなど国内の仮想通貨取引所のアカウントにある仮想通貨受け取り用アドレスを使用することが手数料面で最も得になる。
なお、Coincheckの場合0.1ETH以下の残高が確認できず換金もできないクソ仕様のためこれからアカウントを作る場合にはオススメしない。他の取引所を利用しよう。
Coincheckの入金用アドレスであっても残高確認のみであれば下記のサイトに打ち込むことで確認できるので、プールからの送金が成功次第確認しておくと良いだろう。
ちなみに2minersのFAQでは下記のように記載されているため、取引所の入金用アドレスを選択することに問題はない。
Can I mine to an exchange wallet?
Yes. You could mine to an exchange wallet. Doesn't matter what they say. 2Miners work fine with exchange wallet addresses.
⑤仮想通貨入金後
取引所に送金された仮想通貨をそのまま日本円に換金するもよし再投資に使うもよし。
実践編
①Gminerのバッチファイル編集
https://github.com/develsoftware/GMinerRelease/releases
mine_eth.batの中身を下記のように編集します。
miner.exe --algo ethash --server asia-eth.2miners.com:2020 --user ウォレットのアドレス.つけたい名前
pause
②After burnerの設定
https://jp.msi.com/Landing/afterburner
色々数値の設定の方法はあるようですが、私はPower Limitを下限まで下げ、Memory Clockを適当にあげているだけです。
消費電力との兼ね合いもあるため、このような方法をとっています。
GTX1000番台はPower Limit を下げすぎるとハッシュレート低下率も下がりすぎる傾向にあるようなので下限より少し上げるくらいがよい場合もあります。
Gminerを起動した状態でクロックをいじるとハッシュレートが変動するため、参考にしつつ調整します。
参考までに私の環境でのPower limit、コアクロック、メモリクロックの増加分は
2080 47% 0 +850 42.26 MH/s 106W
1080 50% +150 +500 32.77 MH/s 115W
(OhGodAnETHlargementPill使用)
1660Super 65% 0 -502 29.77 MH/s 81W
(Hynixメモリなので-502に設定することでハッシュレート向上)
1060 6GB 70% +150 +600 23.34 MH/s 84W
2060 Super 72% -200 +900 42.55 MH/s 126W
③プールでのハッシュレート確認
2minersのサイトで自分のウォレットのアドレスを入力することでマイニング成果を確認できます。
マイニングソフト立ち上げから10分程度でプールに反映されるためそれまで待機し、何かしらの数値が表示されるようになることを確認します。
ただし、プールのサイトに記載されるハッシュレートは変動が大きくあてにならないため気にしなくてOKです。
Gminerに表示されているハッシュレートを以下のサイトに入力し、出てきた結果とプールで実際に獲得できているETHに差がなければ問題ありません。(数時間~半日程度様子見すると良い)
https://2cryptocalc.com/eth-mining-calculator
④電気代、利益の計算
ネット上ではどのグラボでいくつのハッシュレートが出たなどという情報が出回っていますが、大抵9割くらいの値が自分の環境で出るものと思っておいたほうが良いです。
このサイトでの数値は私の環境と同等の数値が出ていたので信用していいと思います。
なお、上記サイトでは電気代が考慮されていないため、別途計算する必要があります。
また、上記サイトに掲載のない古いグラボは正直採算が見込めるものではないので利用しないほうが良いでしょう。
電気代はGminerに表示されている数値を参考にし、その他CPUやマザーボード稼働のための電力を最大で40W程度見込んでおけば十分でしょう。
実際に契約している料金プランに合わせて計算してください。
下記サイトも同様に数値が信頼できそうなため利用しています。ドル換算の必要はありますが、電気代入力欄もあるためトータルの収益確認に役立ちます。
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